終わってゆく美しさの中で。

これを書いている私は、逗子店のスタッフとして
仕事を始めたわけなのだけど、
ひょんなきっかけで、
仕込み場のキッチンにも足を運び
秋谷店のキッチンでも仕事をさせて
もらっていました。

友達からは
「海の見える場所で働けるなんていいなあ。」
なんて羨ましがられたりしますが、
秋谷キッチンからは海は見えず、
いつでも汗をふきふき
作業に追われる日々。

野菜の土を落とす、
ひたすらに切る、
ガスコンロをごしごし擦る、
面倒でも洗い物は丁寧にやっておく、
麻のふきんは白く保つ、
お湯はいつでも熱くしておく、
イスやテーブルがガタガタしていないか
確認する・・・
掃除、準備、片付け、肉体労働。
先のことを考えることとの戦い。
忙しさは予想しないようにして、
でもやっぱり忙しい時は深呼吸して
その場でゆるやかに、
でも現実的に対応していく・・・

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珈琲の香りのする気持ちのよい場所で
働きたいなあ、なんて
私がぼんやりと思っていたことの全貌が、
これ。

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どんなに軽やかで楽しそうな世界でも
それを支えている日々は
地味でエネルギーのいる
作業の連続なのです。
けれど、地味さの向こう側にあるものを
ずっと見つめていた気がします。
あくせくしている私の周りにふんわりと
それぞれの在り方で働くスタッフの姿が、
いつもありました。
得意なこと・そうでないことを持ち合わせた
ひとりひとりが集まって、
自分の持っている質を分かち合いながら
自然と調和を生み出していて・・・

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何よりもここの人たち全員がお店のことを
本当に愛していることが、立ち居振る舞いの
一つ一つから感じられて
それはそれは気持ちのいい場所でした。

そして、仕事が終わって
お店の階段を下りて振り返ると
お店の向こうに海と夕日がいつもあって。
その姿を見るたびに、
幸福感で胸がつまりそうになるのです。
それは確かに自分の場所が、
自分たちの場所が『在る』
という幸福感でした。
どんな時もここに在って、
いつでも行けば会える。

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確かに『在る』ということの貴重さと
安堵感のあるきらめきが
いつでもそこには存在していました。

お客様の心の中にもそのように
存在できていたなら
本当に嬉しいです。
海辺のアーセンプレイスを
たくさん愛してくださって
ありがとうございました。
皆様の貴重な出会いの中に、
私たちアーセンプレイスも
居ることができてよかった。
感謝の気持ちでいっぱいです。
また新しい場所で、かならず…。

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寒暖の差が日ごとに増してくる日々。
どうぞお体をご自愛ください。
(yumi.m)

アーセンプレイス 秋谷店